エアロスパッツ付メンバーブレースの設定により剛性をチューニングされたシャシ、
機能を突き詰めた形状で設計されたエアロパフォーマンスラインに対して、ベストな
旋回姿勢、ベストな乗り心地を実現するためのサスペンション開発は「こだわり」の
塊でもある。そもそも、従来のTRDスポルティーボが「スプリング・アブソーバー・
スタビライザーで実現できることを突き詰める」というアプローチであることに対して、
TRDパフォーマンスラインは「性能目標に対して、実現するための手段は何か」という
アプローチであり、開発の視野がまったくと言っていいほど異なる。
【サスペンションキット】 開発陣が目指したのは「軽快感」「旋回性能」「ステアリングフィール」である。ステアリング入力時のフリクションを限界まで取り除くために、従来であれば標準装着のものを流用するフロントアッパーマウントの構造を「一点入力式」から「入力分離式」に変更し、アッパーマウント硬度を上げるとともに、マウントに集中的にかかる力を分散した。また、フロントスプリングのアッパーベアリングを樹脂製から金属製に変更し、舵を入れた時のスムースな動きを実現。あわせて、フロントスプリングの反力線制御設計をさらに突き詰め、ストラット式サスペンションとしては異例のフリクション低減を可能にした。また、サスペンションストロークを確保するためにバンプラバーも専用品を同梱。さらに、推奨アライメント(取付要領書に明記)に設定するためのキャンバーボルトなども同梱した。このチューニングは、走り出した瞬間に「拍子抜けするような乗り心地」を、しかる後に「走り出して想像したものを超えるロール剛性と旋回性能」を、そして「フロントのロールからリヤのロールに対して、美しく繋がる軽快感溢れるステアリングフィール」を、ドライバーに感じさせるはずだ。事実、フロントのスプリングレートはノーマルに対して決してむやみに上げず、リヤもボディ剛性のチューニングとエアロのパッケージングに対して最適化を図ったに過ぎない、「調律」されたレートである(車高はノーマルから約20mm~30mmダウン)。 数値では割り切れない「感応の調律」は、ボディー/エアロとの緻密な複合戦略で、最終的にドライバーの五感に深く刷り込まれるはずだ。 |
【メンバーブレースセット】 モータースポーツやチューニングの世界で、「ボディ補強」は定番メニューのひとつである。グローバルカーであるオーリスは、もともと優秀な剛性のプラットフォームを持つが、TRDはリヤのボディ補強とフロントのロールからリヤのロールに移行していく際の「ロールのつながり」のチューニングに着目し、特にリヤ周りの強化を目指した。さらに、リヤのリーンフォースにも補強を加えることで、TRDのオーリスボディチューニングが完結する。エアロダイナミクスは、フロア下部の空気の流れを整え、高速走行時のボディの浮き上がりを抑えるため、メンバーブレースにエアロスパッツを付加。骨格のチューニングと空気のコントロールにこだわった。 |
【「パフォーマンスダンパー®」セット】 「パフォーマンスダンパー®」セットは、ストラットタワーバーやメンバーブレースなどのようにボデーを固定して剛性を上げる部品ではなく、ボデー全体の持つバネ要素によるボデーの“変形~戻り”の動きに対し減衰力を与えることで、“変形~戻り”の動きを緩やかにし、高速走行時の直進安定性・操縦安定性を向上させ、ボデー剛性強化のみでは得ることのできない「上質な走りと乗り心地」を実現。 |
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【18インチ鍛造アルミホイール「TRD SF1」】 国内外トップカテゴリーのモータースポーツで活躍するアルミホイールでも採用されている8000tプレス製法によって、高強度&軽量化を実現したアルミホイール。最高のパフォーマンスを発揮するために、ミシュラン製スポーツタイヤ「Pilot Sport3」の装着を推奨いたします(タイヤは別売)。 |
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