1994年の東京オートサロン、
JZA80型スープラのGTマシン開発に着手したTRDは1台のコンプリートカーを発表した。
“TRD3000GT”と名付けられた武骨なシルバーのその車は、
ラッピングやステッカーを取り去ったGTカーような怪しさを放つ。
それもそのはず、この車は当時のJZA80型スープラのGTカーと全く同じレーシングエアロカウルを装着したコンプリートカーであった。
“TRD3000GT”は文字通り、本物のロードゴーイングGTカーの出で立ちで突如現れた。
発表当時、未だ5ナンバー規格の自動車が主流の中にあって、
目を見張る程ワイドボディ化されたその姿は異彩を放った。
大きく張り出したそれぞれのパーツは、
レース車両開発の中でワイドトレッド化や空力・冷却性能の強化が図られたもので、
まさに勝つ為だけに設計された本物のレーシングパーツであった。
モンスターマシンが激戦を繰り広げたグループCカー開発に対し、技術とノウハウを投入し続けたTRD。
この車には、その研究開発の成果が曇りなく反映されている。
TRDが技術の粋を結集して世に送り出した“TRD3000GT”は同時期に発表された
SW20型MR2をベースとした“TRD2000GT”と共に話題となり、現在でも再販を求める声が絶えない。
部品での供給も含め国内外のワークスやショップチューナーを問わず様々なカテゴリーで投入され、
多くの記録の中で存在感を示した。
これらTRDによる妥協のない至高のロードゴーイングカー開発は、
“TRD Grifon Concept”の市販車“TRD 14R-60”などに繋がる先駆けとなった。
フロントバンパーは、車両前方にある空気の壁を切り裂く重要な役目を持つ。
サイドを絞り込んだ形状にすることで気流を無理なく整流し、その流れをボディ後方へ送り出す。
フロントスポイラーの整流効果によりアンダーパネルとエアダクトへの空気を分離。
整流された気流はフロントのダウンフォースを発生させる。
フラット化されたアンダーパネルがフロア下面の気流を乱すことなく後方へ導き、リヤのディフューザー効果を最大限に高める。
大型のエアダクトは標準車の2倍以上の空気量を導入可能にする。
3分割になった専用ダクトによりラジエター(センター)・インタークーラー(ライト)へ効率良くフレッシュエアを送り込む。
レフト側のダクトはオイルクーラー等の追加に合わせて利用可能。
前後フェンダーパネルのワイド化によりワイドトレッド、タイヤサイズアップが可能。
車両の絶対性能を大幅に向上。
(フロント:左右各+30mm/リヤ:左右各25mm)
サイドステップはボディ上面とフロア下面の空気の流れが互いに干渉しないように整流する。
サイドエアダクトへのエア導入効果も向上しデフオイルクーラー等を取り付けた場合でも確実な冷却性を備えている。
リヤバンパーはアンダーフロアをディフューザー形状としてフロントスポイラー下面から導入された気流を
流速を速めて後方へ排出する。
このディフューザー効果により車両全体のダウンフォースを効果的に生み出す。
フロントエアダクトから導入された冷却用エアをフード上の負圧によって排出しエンジンルーム内の冷却効果を大幅に向上させる。
エアスリットには専用スリットカバーを装着、
通常は外からの水の進入を防ぎ、冷却効果を確保。
スポーツ走行時に取り外すことにより、
レーシングカー並みの性能を得ることができる。
GTマシンのリヤウイングをストリート用に
モディファイした専用リヤウイング。
標準リヤスポイラーに比べ、
断面形状・有効面積とも大幅に改良。
スープラのパワーを余すことなく
路面へ伝えるために必要なダウンフォースを発生。
リヤウイング(Type-S)
デザインと機能を兼ね備えたタイプ。
(翼板は6種類の角度セッティングが可能)
リヤウイング(Type-R)
GTマシンのイメージをそのまま残した
トリプルステータイプ。(固定式)
品名 | 価格 (円 , 税抜) |
備考 | ||
---|---|---|---|---|
ワイドボディキット | (~96.5) | 925,000 | 記載事項変更必要 受注生産品 | |
(96.5~) | 925,000 | 記載事項変更必要 受注生産品 | ||
ワイド ボディキット 構成品 |
フロントバンパーカバー | (~96.5) | 110,000 | |
(96.5~) | 110,000 | |||
フロントバンパースポイラー | 90,000 | |||
フロントバンパーエアダクト | 80,000 | |||
フロントフェンダーパネル、RH | (~96.5) | 125,000 | ||
(96.5~) | 125,000 | |||
フロントフェンダーパネル、LH | (~96.5) | 125,000 | ||
(96.5~) | 125,000 | |||
リヤクォーターパネル、RH | (~96.5) | 80,000 | ||
(96.5~) | 80,000 | |||
リヤクォーターパネル、LH | (~96.5) | 74,000 | ||
(96.5~) | 74,000 | |||
サイドステップ、RH | 57,000 | |||
サイドステップ、LH | 57,000 | |||
リヤバンパーカバー | 79,000 | |||
フューエルリッド | 26,000 | |||
フィッティングキット | 65,000 | 改造用金具、ショートパーツ一式 | ||
エアロボンネットフード(単品取付可能) | 200,000 | 放熱用エアスリット付 重量:11.3kg 受注生産品 | ||
リヤウイング | Type-S | 140,000 | 角度調整式 ※ | |
Type-R | 140,000 | 角度固定式トリプルステータイプ ※ |
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