ANOTHER CHAPTER5
“風を調律する”


ホイールはただ軽くするものではない。車両に合わせた最適な重量・剛性こそが必然と考える。
それがレクサス車両へのオプションパーツを、長年にわたり開発してきた
我々が標榜し追い求めている"トータルバランス"となる。
車の動きに優雅さ、上質さを与えることで、これまでも感動を生み出し続けてきた。
これまでも妥協をしたつもりはないが技術と知見は日々進化していく。
ワークスたる我々にしか辿り着くことのできないホイールを生み出し続けるために、
お客様が喜び感動する顔をこれからもご提供していく為に。
重量・剛性の関係性のみならず、新たな"風の調律"へチャレンジを始める。

空力効果が見込めるホイール形状。これまでのエアロパーツの考え方をホイールに落とし込んでいく。
しかしホイールには重量・剛性という妥協できない要素がある。
空力が体感できたとしても、本来の車の魅力が霞んでしまうようなホイールはありえない。
重量・剛性は妥協せず、空力効果が体感できる、二律双生のその先を突き詰めていく。
解析を繰り返し、試作品を作り、数多くのトライ&エラーを繰り返す。
愚直に繰り返すことで、まだ見ぬ境地へと歩みを進めた。

今まで見えていなかった境地での邂逅。
それは、ステアリングから伝わる"手応え"のみならず、高速でレールを走っているかのような感覚、
いわゆる安心感・安定感を"全身"で感じられるということ。
ガレージを出て、狭い路地を抜け高速へ。
都会を離れ、風を感じる海岸線や高原の稜線を縫うように走るワインディングロードまで。
どの速度域でも車両を"全身で"体感でき、対話を楽しむことが出来る。
「どこまでも走っていける」そんな気持ちにさせてくれるホイールにたどり着いた。

二律双生の先にあるもの


「重量」「剛性」「空力」 が"三位一体"となり、感性を揺さぶるホイールが完成した。
最後の仕上げとして表面を磨き上げているまさにその時、今まで消していた加工痕が輝いて見えた。

これはホイールを削る際に出来る痕に過ぎない。しかしこれこそが、匠の拘りぬいた作業の息づかいが詰まる必然の美。
時間をかければ"作品"はできるかもしれないが、それは高価格となり生産数も限られてしまう。
無駄のない加工痕は一筆書きのようなものとなり、削ぎ落された美しさとなった。

その美しさは動的な美。時の移ろいにより様々な表情を映し出す。
風を纏って回転する煌びやかさは、より鋭く、より優雅な輝きを身に纏う。

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