What’s GR PARTS
性能向上と日常の使いやすさの両立を目指すGR PARTSの開発理念
これまでGR PARTS開発の企画からデザイン、モデリング、性能評価の流れをご覧いただいた通り、それぞれの部署が目標性能に向けて日々開発に取り組んでいます。
開発の中で私たちが最も重視しているのはパーツ単体での性能ではなく、車両全体の「トータルバランス」を追求することです。なぜなら、単体でいいものを作ったとしても、車に取り付けた際に性能を発揮するかどうかは分からないからです。さらに、何か一つの要素を優先すると、他の要素が相対的に損なわれてしまう可能性もあります。
例えば、エアロパーツを装着すると走行性能が向上すると思われがちですが、場合によっては操縦安定性や直進安定性が損なわれてしまうこともあります。GR PARTSではエアロパーツによって車両周りの空気を整流し、車両全体のダウンフォースや空力バランスをチューニングすることで、操縦安定性や直進安定性といった走行性能を向上させています。
また、「走行性能」が向上する一方で、車高が低くなり段差等に注意が必要になると、乗り手の「使い勝手」が損なわれてしまう事にも繋がります。そのためアプローチアングルを確保し、地面と接触しにくい工夫を施すことで、お客様の日常生活を不便にしない「走行性能」と「使い勝手」の “トータルバランス” も考えています。
このようにネガティブな要素を極力小さくすることで、お客様が日常領域でより楽しく、より快適に運転していただけるような製品を目指し開発を行っています。
数値では表すことのできない“感性”を伝えるために
GR PARTS装着による違いは一度乗っていただければ多くの方に体感していただけると考えています。しかし、それが必ずしも可能でないことも十分に理解しています。
そのため、製品カタログや動画などでは、装着することによるメリットや装着によってどう変わるかなど、GR PARTSの魅力をきちんと伝えていくことが私たちの使命だと考えています。
その中でも、特に大切にしていて伝えたいことは、数値では表せない「心地よさ」や「楽しさ」といったお客様が運転時に感じる“感性”の部分です。この部分は製品カタログのコピー表現や、WEBサイト、動画など様々なメディア、開発者、ユーザーの言葉等で伝えるよう努力をしています。
一方で、お客様からはGR PARTSを装着した時のダウンフォース増加量といった数値で測り知ることの出来る“絶対性能”を聞かれることもあります。しかし、“感性”と“絶対性能”は必ずしも紐づかないため、公開しておりません。
Cross Talk Interview
安孫子：例えば果物の糖度という数値がありますが、糖度が高い＝甘さが強いという指標であっても、それが自分にとって美味しいと感じる甘さであるとは限りません。車も同様で、パワーやダウンフォース量などの数値が高ければ誰もが性能が良いと感じるわけではありません。お客様によって使い方や環境は様々ですが、私たちは多くの方がより楽しく、より快適に運転できると“感性”で感じてもらえることを目指しています。
家高：数値では表せない“感性性能”だからこそ、パーツを装着することによる変化はイラストや動画などで視覚的に表現する工夫をしています。
安孫子：これまでも述べてきた通り、GR PARTSは車両ごとの特性を踏まえて日常領域でより楽しく、より快適に運転できるクルマを追求しています。そのうえで、お客様が普段感じる使い勝手や、走っている時、停まっている時に美しいと感じるデザインも重要だと考えています。
家高：現在GR PARTSに興味をお持ちの方や、この記事を通じて興味を持たれた方にも、その良さを直接体験していただきたいです。そして「もっとこんな情報が知りたい」や「もっとこうして欲しい」といったご意見をたくさんいただければ幸いです。
